2012年11月13日火曜日

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ASAHI 朝日新聞出版
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週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について(2)
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週刊朝日「橋下徹・大阪市長についての連載記事」経緯報告書


1.企画立案

 橋下徹・大阪市長の連載は、今年4月、週刊朝日の河畠大四編集長(当時)がデスク会(編集長と副編集長6人で構成される編集会議)で提案した。維新の会 の支持率が高まり、将来の総理候補とも言われ始めた橋下氏の人物像を掘り下げ、「人間・橋下徹」の全貌に迫りたいと編集長は考えた。デスク会の中では「今 なら橋下市長が一番注目を集める」という話が出た。編集長は当初、編集部員に取材・執筆させようとしたが、ノンフィクション作家のほうがインパクトがある と考え、人物評伝で数々の作品がある佐野眞一氏が適任ではないかと思い、以前から親交のあるデスクを担当にあてた。しかし、編集部内で企画書やレジュメが 作られることは最後までなく、企画の詳細な内容について本格的に議論されないまま進んだ。
 5月8日、編集長、担当デスクら4人で佐野氏と会い、編集長が「佐野さんが『あんぽん 孫正義伝』で描いたように、(重層な内容で)橋下氏の本質に迫っ てほしい。橋下氏の半生はもちろんのこと、その時代の空気や、社会が抱える問題なども描いてほしい」と橋下氏の評伝の執筆を正式に依頼し、了承を得た。
 以後、担当デスクが佐野氏と何度か話し合い、橋下氏の成育環境や中学・高校・大学時代、弁護士になった頃、タレント弁護士時代、政治家になって以降を、 多くの人の証言を得て人物像に迫り、それが彼の政治哲学や思想とどう関わるのかを探ること、その中でマスメディアの使い方や、ツイッターを多用する手法な どにも触れるといった狙いが、取材チームで共有された。
 このうち、橋下氏の成育環境については、昨年秋に週刊誌や月刊誌で父親のことが報じられ、橋下氏が報道を激しく批判したことがあった。編集長と担当デス クは、橋下氏は政界のキーマンとなる公人中の公人であり、プライバシーは一般の人より制限されると考えた。また彼の政治信条や人格に本人の出自が投影して いるであろうと考え、書かなければならないと考えていた。さらに「他誌がどんどん報じており、自分の中で(書くことの)ハードルが下がっていた」(担当デ スク)。
 しかし、公人とはいえ、出自を書いていいのか、なぜ必要なのか、どういう文脈で書くのか、どこまで書くのか、それが政治姿勢とどう関わりがあるのかなど について、デスク会はおろか、編集長と担当デスクの間でもきちんと議論されていない。企画立案の段階で、極めて重大な問題があった。

2.取材から掲載まで

 取材は6月下旬からスタートした。取材記者2人が基礎的な証言や資料を集め、それ らを基に佐野氏が再取材して原稿を書く方法だった。取材記者2人が取材予定を担当デスクに伝え、デスクが了承する形で進めた。取材した内容はメモにして メールでデスクに送られ、それをデスクが佐野氏に転送して情報を共有した。9月初めまでに取材した人は、橋下氏の親族、幼少期を過ごした東京都渋谷区の店 主、中学・高校・大学時代の友人、弁護士仲間、元テレビプロデューサー、維新の会議員、関西政界関係者ら約60人になった。佐野氏は9月中旬に関西に取材 に入った。
 この間、編集長は担当デスク任せで、どういう取材が進んでいるのか、連載の内容はどうなるのか、把握していなかった。雑誌統括兼コンプライアンス担当(以下、雑誌統括)には、8月初めまで連載を始めることも伝わっていなかった。
 これだけの大型連載であれば、通常は各回のレジュメを作り、検討するのが通例だ。しかし、編集長がおおまかな企画の構成を知ったのは連載開始が近づいた時期だった。
 連載のタイトルは担当デスクが9月23日に佐野氏宅に出向いた時に決まった。担当デスクは、橋下氏の親が姓の読み方を変えたいきさつについて8月初めの 誌面で報じたことを思い出し、自らタイトル案を提案した。担当デスクは「『あんぽん』(のタイトルイメージ)が色濃くあった」と話している。
タイトル案について編集長は週明けに、担当デスクから伝えられた。編集長は特に違和感を持たなかった。
9月25日のデスク会で、担当デスクが連載のおおまかな流れを説明し、編集長がタイトルを伝えた。他のデスクからは特に異論は出なかった。
 10月9日(火)に編集長は「今週号から連載を開始します」と社長室に伝え、同日午後6時前に佐野氏の原稿が届いた。通常の進行であれば、翌日にはゲラ になる予定だったが、作業が遅れた。編集長は結局、校了前日の12日(金)午後になって初めて原稿を読んだ。編集長は原稿を一読して担当デスクの席に行 き、「この表現はだめだ」として、「日本維新の会」旗揚げパーティー会場にいた男性の差別的な発言▽同和地区を特定している箇所▽橋下氏の父親に関する表 記を指摘した。
 編集長は雑誌統括に原稿をメールで転送した。雑誌統括は、すぐに編集長に「この原稿を載せることはできない」と言って編集長を呼び、「朝日新聞と違う コードで誌面を作っているわけではない」と削除や再考するように厳しく指摘した。法務担当や他の社長室メンバーからも「出自を材料に人を攻撃する文章は許 されない」などの声があり、雑誌統括は編集長に約10カ所の指摘をした。
 神徳英雄社長は、雑誌の記事作成には関わっておらず、編集長らに任せているのが実態だ。この記事については、12日(金)夕、雑誌統括から原稿を渡さ れ、さっと目を通したものの、次の予定が詰まっており、雑誌統括に「問題表現が多い。直るね」と概括的な指摘にとどまった。
 校了は翌13日(土)夜に迫っていた。12日夜は佐野氏がテレビの報道番組に出演していたため、作業は翌日に行うことになった。編集長は、雑誌統括から 指摘された点をまとめて担当デスクに伝え、直しを検討するよう指示した。編集長は橋下氏の写真を使った表紙がすでに校了していたことなどから、掲載を延期 して原稿を根本的に検討する措置は頭になかった。
 翌13日、担当デスクは編集長から指摘された点について佐野氏に電話で伝えて相談し、差別的な表現の一部を削除したり、表現を変えたりした。編集長から は指摘されていない表現を直した箇所もあった。しかし、橋下氏の父親のことについては、担当デスクが「原稿のどこかに書かなければいけない」と思っていた ため、削らなかった。場所を特定した箇所についても、表現を一部変えたものの削らなかった。担当デスクは「作家のオリジナリティー表現を最大限認めよう、 記者が書くものと作家が書くものは性質が違うと思っていた」。編集長は担当デスクが入れた直しを見て、それ以上の指摘はしなかった。他のデスクがゲラを見 ることはなかった。
 雑誌統括は13日も編集長を呼んで、前日に指摘した箇所について繰り返し修正を指示した。最終ゲラが出たのは午後8時半ごろ。雑誌統括は、場所を特定し た箇所と、父親に関する表記だけは削るように指示した。しかし、編集長は「これは佐野さんの原稿ですから」「これで行かせてください」と譲らず、校了し た。 編集長は「ぎりぎりの表現をすることが、読者が興味を持つものになる。記事のインパクトを弱めてはいけない」と考えていた。表紙がすでに降版していて電車 の中吊り広告も校了しており、刷り直すか、この号の発行をやめない限り、掲載がストップできない状況にあった。
 校閲は橋下氏に関する8月初旬の記事で、差別表現について指摘したことがあった。今回の原稿でも当然気づいていたが、編集部はそれも踏まえたうえでやっ ているのだろうと思っていたことや、外部筆者の原稿であえてそうした表現を使っているのだろうと思い込み、指摘を怠った。
 雑誌統括は「発行停止を社長に上申できなかったのは私の決断のミスだと思う」としている。編集長は「差別を助長する不適切な表現を削除できなかったこと は、編集長として痛恨の極み。佐野眞一さんに対し、直してきた原稿をさらに直すよう要請することに遠慮が働いたことが潜在意識にあったかもしれない。しか し、多くの人を傷つけ、佐野氏の名誉をも傷つけたことは慙愧の念に堪えない」と言っている。

3.発行後の経過

 16日(火)の発売後、橋下徹・大阪市長が17日(水)朝、報道各社のぶら下がり取材で、この記事を批判し、「朝日新聞社やABC放送を含めて、朝日新 聞社関連の質問には、答えることは控えさせてもらいたい」との考えを表明した。メディア各社からも取材が相次いだ結果、発行の責任は朝日新聞出版にあり、 朝日新聞出版が対応すべき問題であることを明確にすることに注力することになった。
 そのため、同日午後7時に発表したコメントでは、「週刊朝日は、当社が発行する週刊誌であり、朝日新聞とは別媒体です。同誌を含め、当社の刊行物は当社 が責任を持って独自に編集しています。今回の記事は、公人である橋下徹氏の人物像を描くのが目的です」と、「別媒体」であることを強調することに意識が集 中してしまい、「おわび」の具体的な検討にまで至らなかった。
 雑誌統括は「原稿を止めきれずに、出してはいけないものが出た、おわびしなければならないと思った。ただ、朝日グループの取材拒否という事態に対し、市 長や各メディアに『別媒体』であることをわかってもらうことを急いだ。それが結局、おわびの遅れにつながった」と話している。
17日午後9時前、市長に面談をお願いする編集長名のファクスを大阪市報道課に送った。

◯ファクスの文案(要旨)

「本件記事に関するご批判やご意見などは、弊社で真摯に受け止め、責任をもって対応させていただきます。週刊朝日の記事に関する編集権は株式会社朝日新聞 出版にあり、朝日新聞社や朝日放送は本件記事には関係ありませんので、その点はご理解賜りたく存じます。つきましては、本件記事に関しまして、直接お会い してご説明をさせていただく時間を頂戴できれば幸いです。ご都合のよろしい日時をご指定いただけませんでしょうか」
 18日(木)朝には、編集長が市報道課に電話し、口頭でも面会をお願いした。しかし、同日は多忙で時間が取れないとの打ち返しがあり、同日午後の定例会 見で市長は「人格を否定する根拠として先祖や縁戚を徹底的に暴いていく。その考え方自体を問題視している」「どこどこ地域が被差別かどうかを明らかにする のは日本の社会においては認められていない」と批判した。この会見を受け、朝日新聞出版は同日午後7時に、「おわび」コメントを発表。

◯「おわび」(要旨)

「同和地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました。橋下市長はじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深 くおわびします。私どもは差別を是認したり、助長したりする意図は毛頭ありませんが、不適切な記述をしたことについて、深刻に受け止めています」
 19日午後、朝日新聞出版の顧問弁護士と相談した。同弁護士から「決定的な問題は、地区を特定していること。その地域の住民に対する差別を助長するもの で、重大な人権侵害だ。タイトルからして問題があり、連載中止の判断もありうるのではないか。もし中止を決めるなら、いますぐ早急に対応すべきだ」との見 解が示された。社外の関係者の抗議や、読者からの批判の声も届いた。
 朝日新聞出版の発行物で表記する場合は、「差別や偏見などの人権侵害をなくすために努力する」ことを「基本姿勢」に掲げている記者行動基準(朝日新聞出 版の基準は、朝日新聞と同じ内容)等の社内の規定が基準になる。今回の記事はそれに反して決定的に人権意識に欠けるもので、「連載中止」が妥当と判断し た。同日午後7時に「連載中止」のコメントを発表。

◯「連載中止」(要旨)

「記事中で同和地区などに関する不適切な記述が複数あり、このまま連載の継続はできないとの最終判断に至りました。橋下市長をはじめとした関係者の皆様に、改めて深くおわび申し上げます。不適切な記述を掲載した全責任は当編集部にあり、再発防止に努めます」
 23日(火)発売の週刊朝日11月2日号に、編集長名の「おわびします」を掲載した。上記と同趣旨のおわびとともに、「今回の反省を踏まえ、編集部とし て、記事チェックのあり方を見直します。さらに、社として、今回の企画立案や記事作成の経緯などについて、徹底的に検証を進めます」と表明した。
 橋下市長をはじめ、多くの人々に多大な苦痛を与えた今回の記事について、迅速に検証して公表し、同時に再発防止策も明らかにする必要があった。検討の結 果、常設機関で中立性が担保されている第三者機関「朝日新聞社報道と人権委員会」に見解の表明を要請することになり、24日に申し立てを行った。

以上



「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解を受けて

株式会社朝日新聞出版
代表取締役 篠崎充
(しのざき・みつる)
2012年11月12日

 弊社発行の「週刊朝日」10月26日号の連載記事により、橋下徹・大阪市長とそのご家族、さらには多くのみなさまを傷つけることとなり、深くおわびいたします。
 弊社は第三者機関「朝日新聞社報道と人権委員会」に、弊社がまとめた報告書「週刊朝日記事についての経緯」を提出し、関係者からのヒアリングなどの調査をしていただきました。その上で委員会に「見解」を出していただきました。
 今回の記事について、「出自を根拠にその人格を否定するという誤った考えを基調としている」「差別や偏見など不当な人権抑圧と闘うことを使命の一つと し、正確で偏りのない報道に努めなければならない報道機関として、あってはならない過ち」と根幹に関わる指摘を受けました。
 代表取締役社長・神徳英雄は今回の深刻な事態を重大に受け止め、「報道と人権委員会」の見解を機に、週刊朝日及び朝日新聞出版が再スタートを切らせてい ただくためにも、自らの判断により本日付ですべての経営責任を負って辞任しました。また、弊社は河畠大四・週刊朝日前編集長を停職3カ月および降格とした ほか、担当デスクを停職3カ月および降格、雑誌統括兼コンプライアンス担当を停職20日とする懲戒処分を行いました。
 週刊朝日編集部と朝日新聞出版は今回の反省の上に立ち、人心を一新して社員の人権教育を徹底し、報道機関として二度と過ちを繰り返さないために再出発すべく社員の意識改革を図っていきたいと存じます。

◯人権意識の欠如

 今回の記事について、「報道と人権委員会」から「出自と人格を強く関連づける考えは、人間の主体的な尊厳性を見失っており、人間理解として誤っているば かりか、危険な考えでもある」などと報道機関としての根幹を否定されるに等しい指摘を受けました。指摘のとおり、今回の記事に関して、週刊朝日編集部と弊 社には、人権意識が極めて希薄でした。
 タイトルや、「橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」との表紙文字をはじめ、出自に関して橋下市長を攻撃する材料に使った本記事は、一貫して人 権意識が決定的に欠如した差別記事でした。橋下市長を深く傷つけるばかりか、出自が人格のすべてを規定しているかのような趣旨は、人権抑圧と闘っている 人々の気持ちを踏みにじるものであり、ジャーナリズムの仕事からかけ離れたものでした。被差別部落の地区を特定する表現は、関係する人々への差別を助長す る記述でした。
 連載をスタートするに当たり、父親のことをなぜ書く必要があるのか、それが政治姿勢とどう関わるのかといった記事の根幹に関わる重要な項目について検討 されておらず、企画立案当初から致命的な欠陥がありました。その結果、公人の全体像を描くという当初の趣旨とはかけ離れてしまいました。
記事の掲載は中止すべきでした。しかし、編集長、担当デスクは、父親のことについてはすでに他の雑誌で報じられていたこと、代表的なノンフィクション作家 の原稿であるという思いがあったことが致命的な甘さにつながり、掲載中止の決断に至りませんでした。雑誌統括は記事の問題点を強く指摘したものの、結果と して掲載を止められませんでした。
 企画から記事作成、校了という一連の経過の中で、人権意識を欠いていたことが最後まで尾を引くことになりました。社全体の人権意識の欠如が、社全体の危機意識の薄さを生み、そのことが発行の停止という決断に至らず、「連載中止」の決定の遅れにも影響しました。
 背景には、発行人と編集人を兼ね、週刊朝日について大きな責任と権限を持っている編集長が、強いリーダーシップを発揮できずに、個々のデスクが自分の判断で動いたりするなど、編集長が部全体を統率できなくなっていたことがあります。
 会社は記事の掲載中止、本誌発行後の回収など根本的な措置をとることを判断すべきでしたが、タイトルや表現の「おわび」にとどまり、対応の決定的な遅れを招きました。
 出版社として発行を止める損害・混乱と、人権を侵害する深刻さを考えたとき、すべてを犠牲にしても人権を守らなければなりませんでした。ジャーナリズムの使命で最も大事にしなければいけない人権を守る、差別をなくすという基本を踏みにじり、差別を助長してしまいました。

◯チェック体制の欠陥

 「報道と人権委員会」による指摘に、編集部のチェック体制の欠陥がありました。「見解」で明らかなように、編集部は企画書もないまま取材をスタートさ せ、編集部全体で検討していません。編集長、複数のデスクでの企画内容の検討が致命的に不足していました。原稿を貫く危険な考えが、最後までチェックされ ることはありませんでした。
 原稿が届いた後、担当デスクは「秘匿すべき情報提供者の名前が入っていた」として、編集長に渡したのは校了日の前日でした。編集長にデスクが情報源を伝 えないことはあり得ず、基本的な動作もできていませんでした。デスク間での原稿の相互チェックなどは行われず、編集長と担当デスクの二人だけで編集作業は 進められました。
 原稿を読んだ雑誌統括は、社内でも多くの指摘があった点を編集長に対して修正を命じたにもかかわらず、担当デスクが作家の原稿であることで問題箇所を残 したまま編集作業を進め、最終的に編集長も「これは佐野さんの原稿です。行かしてください」と押し切りました。編集長とデスクは作家のオリジナリティーを 大切にするということばかりに気を取られ、人格攻撃の差別記事という自覚がなく、表現の問題との考えにとどまっていました。橋下市長の出自に関して、ほか の雑誌がすでに書いていることを理由に問題にはならないだろうと思い込み、自らチェックできませんでした。結果的に掲載を止められなかったことは、社とし てチェック体制が機能しなかったためです。

◯再発防止策

 人権意識の決定的欠如、チェック体制の欠陥が週刊朝日編集部のみならず社全体にも及んでいたことを深く認識しています。二度と過ちを繰り返さないために、再発防止への考えとその対策を述べます。
  1. 記者の人権研修の徹底化
    週刊朝日編集部への集中的な人権研修及び、全社員に対して定期的な研修を繰り返し、会社が一丸となって人権意識の向上を目指します。
  2. 記者規範研修を改めて徹底
    見解では、事実の信憑性を疑われる記述があると指摘されました。この反省に立ち、事実の確認や裏取り取材を確実に行うために記者が求められている倫理観や順守すべき基本原則を学ぶ記者規範の研修を行います。
  3. 発行人と編集人の分離
    週刊朝日の編集長はこれまで発行人と編集人の両方の権限を持っており、権限が集中しすぎていました。両者を分けることにより、相互チェックを働かせます。
  4. コンプライアンス担当の専任化
    記事のチェックをするコンプライアンス(法令順守)担当はこれまで雑誌統括と兼務としていましたが、雑誌統括から独立させて専任にします。
  5. デスク(副編集長)の原稿相互チェック体制の強化
    編集部内にこれまで設けていなかった原稿チェック専門の副編集長(デスク)を置き、編集部内の相互チェックを強化します。

◯読者への誓い

 創刊して90年の長い歴史を持つ週刊朝日は、今回の記事で社会からの信頼を失い、読者を裏切りました。なぜ今回のようなことが起きたのか、なぜ止められ なかったのか、その原因を徹底的に探り、その問題点を排除、克服することから始めなければ、読者の信頼は回復できないと考えています。
報道と人権委員会からの「報道機関としてあってはならない過ち」との指摘は、雑誌の根幹に関わることであり、心に刻まなければなりません。
 週刊朝日の原点は、「家庭で安心して読めるニュース週刊誌」でした。私たちは、編集部のみならず、全社員が危機感を共有し、社をあげて失墜した信頼の回復に全力で努めていく所存です。

以上

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ASAHI 朝日新聞出版
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週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について(1)
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 弊社発行の「週刊朝日」10月26日号に掲載した、橋下徹・大阪市長をめぐる連載記事の件につきまして、以下の通りお知らせいたします。

 弊社は9日、第三者機関「朝日新聞社報道と人権委員会」から、橋下市長をめぐる連載記事についての「見解」を受け取りました。同見解では、記事について 「出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基調にしている」といった根幹にかかわる指摘を受けました。こうした見解を踏まえて、今後の再発防止策な どを盛り込んだ「報道と人権委員会の見解を受けて」を作成しました。本日12日、この「見解を受けて」と、報道と人権委員会に弊社が提出していた記事掲載 と事後対応の「経緯報告書」をあわせ、大阪市役所で橋下市長にご説明し、改めておわびしました。

 なお、これに先立ち、本日12日に開催した弊社臨時取締役会で、代表取締役社長・神徳英雄(こうとく・ひでお)の辞任と、その後任として、取締役・篠崎 充(しのざき・みつる)の代表取締役社長代行への就任を決めました。また、前週刊朝日編集長の河畠大四(かわばた・だいし)について、停職3ヵ月及び降格 とする処分を決めました。このほか、本件記事を担当した副編集長を同じく停職3ヵ月及び降格、弊社の雑誌部門の責任者である雑誌統括兼コンプライアンス担 当を停職20日とする、計3人の懲戒処分を決めました。こうした一連の人事・懲戒処分なども合わせて橋下市長にお伝えしました。

また、今回の件に関する弊社のコメントは以下のとおりです。

 『「報道と人権委員会」から、今回の記事について「出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基調にしている」との根幹に関わる指摘を受けました。 差別や偏見と闘うことを使命とする報道機関として、深く反省しております。神徳英雄社長は事態を重大に受け止め、すべての経営責任を負って本日、辞任しま した。今後は社員の人権教育を徹底し、読者の信頼回復に努めます。』



週刊朝日の橋下徹・大阪市長についての連載記事に関する、朝日新聞社報道と人権委員会の見解

2012年11月9日

朝日新聞社報道と人権委員会
委員 長谷部恭男
委員 藤田 博司
委員 宮川 光治
1.当委員会の調査の経緯と見解の要旨
 当委員会に対し委員藤田博司から,本年10月20日,週刊朝日10月26日号掲載の標記記事(以下「本件記事」という。)に関して,重大な人権侵害,及 び朝日新聞出版記者行動基準に触れる行為があると判断されるので当委員会で取り上げることが相当であるとする問題提起があった。また,株式会社朝日新聞出 版(以下「朝日新聞出版」という。)から,10月24日,今後の再発防止策等を検討するため記事の内容や作成過程,批判を招いた事態などについて見解を示 すよう要請があった。当委員会は調査を開始した。まず,朝日新聞出版より企画段階から取材・報道,連載中止に至るまでの経緯について報告書の提出を受け た。次に,本件記事の取材・報道に関わった週刊朝日編集部(以下「編集部」という。)の河畠大四編集長(以下「編集長」という。),デスク,記者,雑誌部 門の責任者である雑誌統括ら及び筆者であるノンフィクション作家・佐野眞一氏から聞き取りを行った。11月3日,委員会を開催し,朝日新聞出版から詳細な 説明を受けたうえで,編集長,デスクらのほか佐野氏からもあらためて説明を聞いた。そして,以上の調査の結果を踏まえて審議し,以下の通り本見解をまとめ たものである。

(当委員会の見解の要旨)
 本件記事は,橋下徹・大阪市長(以下「橋下氏」という。)についての人物評伝を意図したものであり,10回から15回を予定した連載の第1回分である が,見出しを含め,記事及び記事作成過程を通して橋下氏の出自を根拠にその人格を否定するという誤った考えを基調としている。人間の主体的尊厳性を見失っ ているというべきである。そして,部落差別を助長する表現が複数個所あり,差別されている人々をさらに苦しめるものとなっている。また,各所に橋下氏を直 接侮辱する表現も見られる。さらに記事の主要部分が信憑性の疑わしい噂話で構成されており,事実の正確性に関しても問題がある。
 以上は,報道を通じて差別や偏見などの不当な人権抑圧と闘うことを使命の一つとし,正確で偏りのない報道に努めなければならない報道機関として,あって はならない過ちである。本件記事の作成及び掲載に携わった者たちは差別に対する認識及び人権への配慮を欠いていたというべきで,編集部におけるチェック体 制が的確に機能していないという問題も存在している。
 また,企画段階からタイトルの決定,表紙の作成,情報収集,原稿チェック,おわびの掲載まで編集部が主体になり,佐野氏は編集部の意向を受けて取材・執 筆活動をしており,問題の責任は全面的に編集部側にある。ただし,佐野氏も人権や差別に対する配慮の足りない点があったと思われる。
 以下,企画から掲載後の対応に至る経緯を検討し,そこにおける問題点を指摘する。

2.企画段階での問題
 この連載企画は,本年春頃,編集部において,編集長の提案により将来の首相候補とも言われる橋下氏の人物評伝として検討され,編集部の「目玉企画」とし て部数増対策の一環にも位置づけられた。編集長は外部の作家に執筆を依頼した方がよりインパクトの強い記事ができると考え,ノンフィクション作家として多 くの実績があり孫正義ソフトバンク社長の評伝『あんぽん』を上梓した佐野氏が適任であると判断し,同氏と親交があるデスクに本企画を担当させた。担当デス クは,『あんぽん』と同様の手法で,橋下氏の人物を描くことはもちろんのこと,家族の視点で日本の社会史を描くというスケールの大きい作品をイメージし た。
 デスクは佐野氏と話し合い,企画の狙いとして概ね次の3点を説明し,単なる人物評伝にとどまらず,各視点を総合した作品とすることに関して佐野氏の同意 を得た。①橋下氏を知る多くの人たちの証言を得て橋下氏の人物像に迫り,それが彼の政治姿勢や政治思想とどう関わるのかを探る。②橋下氏の巧みなマスコミ 操作を検証し,他方,メディアに今何が起きているのかを考える。③ツイッターを多用する橋下氏の手法を通じて,政治とネット社会を探る。担当デスクは,① との関連で,橋下氏の政治信条や人格に出自が投影しているであろうとの見方に立ち,出自について書くべきだと考えていた。それが差別を助長することになら ないかという点に関しては,橋下氏は公人中の公人であり,知る権利,表現の自由からもその名誉及びプライバシーは制限されること,その人物の全体像を描く こととの関連で取材の対象に家系を構成する人々を入れることは必然であることから,表現することは可能であると考えた。
 6月末頃から,記者2人が取材活動を開始した。9月半ばまでに,橋下氏の親戚,各地の知人,維新の会議員,関西政界関係者,部落解放同盟関係者,郷土史 家ら,60人近い人々に取材した。9月中旬には数日,佐野氏も取材に出向いた。9月20日頃,デスクは佐野氏から構想について書かれたペーパーを受領し, 説明を受けた。2回目までは父親の話,3回目,4回目は母親の話,5回目以降は橋下氏の中学・高校時代,弁護士時代,知事時代,市長時代と続き,各回にお いてマスコミ論やツイッター社会論に触れるという構想であった。10月初め,10月16日発売の10月26日号から連載を開始することが決定した。
 以上の経緯によれば,本企画は,多様な視点を含みつつも,差別や偏見を助長する危険の伴う極めてセンシティブな内容であったことが認められる。したがっ て,本企画については,その狙いの当否,各視点の相互関係,手法,表現のあり方等について,社内において慎重に議論すべきであった。しかし,これらを検討 する資料となる企画書はなく,レジュメもコンテもない。佐野氏が示した連載展開の概要像も編集部で検討した事実はない。本件は,企画の段階において,慎重 な検討作業を欠いていたというべきである。

3.タイトルの決定及び本件記事の問題
 9月23日頃,担当デスクと佐野氏が打ち合わせる中で,デスクは孫正義氏に関する評伝が,孫氏の通名であった「安本」からとった「あんぽん」というタイ トルであることにも影響され,また,すでに週刊朝日(8月17日,24日合併号)で,橋下氏の父が「ハシシタ」姓を「ハシモト」に変えたと報じていたこと もあり,連載のタイトルをもともとの呼び名である「ハシシタ」とすることを思いつき,佐野氏に提案した。佐野氏はこれを了承した。
 氏名はその人の人格を表象するものであり,氏名権は人格権の一つとされている。一般に,氏名と異なる呼称をことさらに用いることは,人格権を侵害するこ とにもなりかねない。本件では,「ハシシタ」とことさら呼称することに,読者は橋下氏に対する侮蔑感情を読み取ると思われる。また,「奴の本性」というサ ブタイトルの「奴」「本性」という言葉にも橋下氏への敵対意識,侮蔑意識を窺うことができる。それらが大きなタイトル文字として表紙を飾っていることが, 一層,敵対・侮蔑の度合いを強めている。なお,表紙の作成には佐野氏は関与していない。
 表紙の「DNAをさかのぼり 本性をあぶり出す」といった表現を含め,本件記事全体の論調から,いわゆる出自が橋下氏の人柄,思想信条を形成していると の見方を明瞭に示している。人物像を描く際に,出自をたどる取材をすることはあり得る。しかし,極めて慎重に報道することが求められる。出自が人格と何ら かの関連を有することがあり得るとしても,それは人格を形成する非常に多くの要因の一つにすぎないのであって,決定的要因とはなり得ないものである。出自 と人格を強く関連づける考えは,人間の主体的な尊厳性を見失っており,人間理解として誤っているばかりか,危険な考えでもある。なお,家系図を掲載してい るが,こうした流れに照らすと橋下氏が家系(血筋)に規定されているという前提での参考図と位置づけられているとも理解でき,極めて問題である。
 本件記事の主要部分は,「大阪維新の会」の旗揚げパーティーに出席していた正体不明の出席者と,縁戚にあたるという人物へのインタビューで構成されてい る。彼らの発言内容は,橋下氏の親族に関する話であり,橋下氏の出自につながる部分であるが,噂話の域を出ていない。前者は発言自体から信憑性がないこと が明白である。後者はその信憑性を判断する手がかりが読者にはまったく提供されていない。人権に関わる伝聞事実については裏付け取材をすることが基本であ るが,本件記事ではそうした裏付け取材がなされていることを読み取ることができない。
 本件記事には被差別部落の地区を特定する表現がある。朝日新聞出版記者行動基準には「報道を通じて,民族,性別,信条,社会的立場による差別や偏見など の人権侵害をなくすために努力する。」とあるほか,報道の取り決めにも「人権を守る報道」に関する基本的な考えが示されている。また,取り決めには,具体 的に「被差別部落の場所が特定されないよう十分配慮する。」と明記されてもいる。本件記事は,これらに明白に違反している。

4.記事チェック段階での問題
 10月9日夕刻,本件記事の原稿が佐野氏から担当デスクの手元に届いた。デスクと2人の担当記者は読んだが,編集長の手元に原稿が届いたのは12日昼頃 であった。遅れた理由について,デスクは「原稿には秘匿すべき情報提供者らの名前が入っており,そのままでは渡せなかった」と言っている。しかし,編集長 は当然すべての情報源を知るべき立場にあり,編集部の責任者にデスクが情報源を伝えないという考えは誤りである。
 原稿を読んだ編集長は,部落差別に関連する文章上の問題点をデスクにいくつか指摘し,同時に,雑誌統括に当該原稿をメールで転送した。折り返し雑誌統括 は「こんなことを書いていいと思っているのか。掲載できると思っているのか」と編集長と電話で激しくやり合った。雑誌統括からの依頼で原稿を読んだ他部門 の社員からも,原稿には多数の問題があるという指摘があった。12日夕刻にも雑誌統括の依頼で原稿を読んだ雑誌編集の経験が長い社員は,「出自が悪い者は ろくなやつがいないという考えそのものが誤りだ。完全な差別表現であり,これはダメだ。」という意見を述べている。雑誌統括はこうした意見を編集長に伝 え,編集長は,デスクに佐野氏と交渉して直しを検討するよう求めた。佐野氏は当日,テレビのゲストコメンテーターとしての仕事があり,検討が遅れたが,締 め切り日である13日夕刻,数点の修正を行った。雑誌統括は,さらに被差別部落の地区の特定その他の削除を強く求めたが訂正されなかった。最後は,編集長 が「これは佐野さんの原稿です。これで行かせてください」と押し切った。表紙が12日に校了しており,この段階では掲載中止は困難であった。掲載するか雑 誌自体の発行を停止するかという選択であったが,発行停止が検討された形跡は見られない。
 こうして16日発売に至った。
 編集部内ではこれまで,このようなセンシティブな問題に関する記事掲載の際には,顧問弁護士に助言を求めるリーガルチェックを行うことがあった。しか し,締め切り間際に表現の手直しに追われたため,今回はリーガルチェックを受けることもなく,最後は「時間切れ」の状況で,掲載に至っている。出自が人格 を規定しているという誤った考え方を基調とし,主要部分を信憑性が乏しいインタビューで構成していることが問題なのであって,表現の手直しでは解消できる 問題ではなかった。編集部としては,その点にいち早く気づき,本件記事の掲載を止めるべきであった。佐野氏から本件記事の原稿が編集部に届いたのは9日夕 刻であり,デスクが原稿を直ちに編集長に示していれば,編集長は社内の意見を聞くとともにリーガルチェックを受けることが可能であった。
 なお,社内では差別的表現や侮蔑的表現に関し多くの点が指摘されている。編集部はデスクを通じて佐野氏にすべて伝えたとしているが,佐野氏は「指摘が あったところで飲めないところはなかった」といい,言い分が食い違っている。社内の指摘が担当デスクを通じて佐野氏に的確に伝えられていたかどうか疑問で ある。また,編集部は筆者のオリジナリティーを大切にしたいという思いがあったとしているが,そのような範疇の表現ではなく,事柄の重大性に対する認識が 欠けていたといわなければならない。
本件記事と同内容に近い記事が既に他の月刊誌・週刊誌等に複数掲載されている。編集部や記事をチェックした者たちは,それらについては橋下氏からの特段の 抗議はなく,社会問題ともなっていないと即断し,こうしたことから本件記事も許されるものと考えたとしている。しかしながら,仮にそうだとしても,人権侵 害を拡散し,再生産した責任を免れることはできない。

5.掲載後の対応の問題
 掲載後の対応にも問題があった。橋下氏が記者会見をした10月18日前日の17日夜に朝日新聞出版が発表した「今回の記事は,公人である橋下徹氏の人物 像を描くのが目的です。」などとするコメントは,発行から2日経っていながら,本件記事の正当化とも受け取れるものである。また,18日夜に発表したおわ びコメントや,週刊朝日11月2日号に掲載した編集長名での「おわびします」でも,タイトルや複数の不適切な記述に関するおわびにとどまっていた。この段 階においても,問題の本質に気づいていなかった。
 連載中止については,佐野氏は「1回目だけを読んで判断すべきではない。中止は言論機関の自殺行為だ」としている。また,この問題に関する新聞等の報道 では,中止は読者の期待を裏切り,知る権利を損なうことを意味すると指摘する識者もいた。しかし,連載を続けるためには,この問題についての検証,編集態 勢の見直し,企画の狙いや記事執筆の基本的な考え方などの再検討,タイトルの変更などが必要だった。さらに,2回目以降も橋下氏の親族を取り上げることが 予定されており,過ちを繰り返さないためには一層の慎重さが求められた。以上の点を考えると,継続は困難であり,連載中止はやむを得なかった。

以上

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朝日新聞
ホーム>http://www.asahi.com/
「報道と人権委」の見解、橋下市長に報告 朝日新聞出版
2012年11月12日22時20分
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY201211120201.html


■橋下氏巡る記事「差別を助長」
■朝日新聞出版社長が辞任
 橋下徹・大阪市長を取り上げた「週刊朝日」10月26日号の連載記事をめぐり、朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」(PRC)は、「見出しを含 め、記事は橋下氏の出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基調とし、人間の主体的尊厳性を見失っている」などとする見解をまとめた。これを受け、 同誌を発行する朝日新聞出版は12日、神徳英雄社長が辞任し、篠崎充取締役を社長代行とする人事を決めた。
 同出版はこの日、見解と、見解を受けた再発防止策などを橋下氏に報告し、改めて謝罪した。橋下氏は「納得できた」などと述べた。同出版は、週刊朝日の河 畠大四・前編集長と担当デスクである副編集長を停職3カ月・降格、雑誌統括兼コンプライアンス担当を停職20日とする懲戒処分も公表した。
 見解では、記事中に橋下氏を直接侮辱する表現や、被差別部落の地名を特定するなど、差別を助長する表現が複数書かれていたほか、主要部分が信頼性の疑わ しい話で構成されているとして「差別や偏見などの不当な人権抑圧と闘うことを使命とし、正確な報道に努めるべき報道機関として、あってはならない過ち」と 指摘。「差別の認識と人権への配慮を欠き、編集部のチェック体制が機能していない」と総括した。
 具体的には、企画段階でコンテがなく、連載の展開を編集部で検討していない▽社内のチェックで発行停止が検討された形跡もない▽掲載後のおわびも、タイ トルや不適切な記述に対するものにとどまり、問題の本質に気づいていなかった――などと問題点を指摘。連載は2回目以降も橋下氏の親族を取り上げる予定 で、これらの問題が検証されないままでは過ちを繰り返すことになるとして「連載中止はやむを得なかった」とした。
 また、記事は編集部が主体となり、意向を受けた佐野眞一氏が取材・執筆活動をしていたことから「問題の責任は全面的に編集部側にある」とする一方、佐野氏についても「人権や差別に対する配慮が足りない点があった」と述べた。
 一方、同出版は見解を受け、(1)記者の人権研修の徹底(2)記者規範研修の徹底(3)発行人と編集人の分離――などを柱とする再発防止策を発表した。
 記事は、橋下氏の人物評伝を意図した連載の1回目。掲載号発売後の10月19日に連載中止を決定。橋下氏は、記事掲載に至った経緯の検証と説明を求めていた。
     ◇
 〈朝日新聞出版・井手隆司管理統括兼管理部長の話〉 「報道と人権委員会」から、今回の記事について「出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基 調にしている」との根幹に関わる指摘を受けました。差別や偏見と闘うことを使命とする報道機関として、深く反省しております。神徳英雄社長は事態を重大に 受け止め、すべての経営責任を負って本日、辞任しました。今後は社員の人権教育を徹底し、読者の信頼回復に努めます。
     ◇
 〈朝日新聞社広報部の話〉 「報道と人権委員会」が「あってはならない過ち」との見解を示し、これを受けて朝日新聞出版の社長が引責辞任しました。親会 社の当社もこのことを前例のない深刻な事態として、非常に重く受け止めています。差別を許さず、人権を守ることは朝日新聞社の基本姿勢であり、当社グルー プ全体が共有すべきものです。これを機に、当社はこの基本姿勢を当社内にも改めて徹底するとともに、見解を受けて朝日新聞出版が打ち出した再発防止策が確 実に実行されるよう、同社に厳しく求めていきます。
     ◇
 〈佐野眞一氏のコメント(要旨)〉 人権や差別に対する配慮が足りなかったという「報道と人権委員会」のご指摘は、真摯(しんし)に受け止めます。出自 にふれることが差別意識と直結することは絶対あってはならないことです。私の至らなかった最大の点は、現実に差別に苦しんでおられる方々に寄り添う深い思 いと配慮を欠いたことです。その結果、それらの方々をさらなる苦しみに巻き込んでしまったことは否めません。関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深く お詫(わ)びいたします。
     ◇
■「報道と人権委員会」(PRC)とは
 「報道と人権委員会」は、朝日新聞社と朝日新聞出版の取材・報道で名誉毀損(きそん)やプライバシー侵害などの人権侵害があったかどうかを審理する第三 者機関。社外の委員で構成され、2001年1月に発足した。当事者からの申し立てだけでなく、委員による問題提起や両社から要請があった事案も取り上げる ことができる。審理の結果は「見解」としてまとめ、朝日新聞紙上などで公表している。
 現在の委員は、東京大法学部教授(憲法)の長谷部恭男氏、元共同通信論説副委員長の藤田博司氏、元最高裁判事で弁護士の宮川光治氏の3氏。
     ◇
■橋下市長は「理解し納得」
 「週刊朝日」の記事をめぐり、朝日新聞出版の篠崎充社長代行ら3人は12日夕、大阪市役所で橋下徹市長に面会し、改めて謝罪した。市長応接室での面会は、報道陣に公開された。
 篠崎社長代行は「今回の記事で橋下市長とご家族、多くの関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを心から反省している」と謝罪。朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」の見解や、朝日新聞出版がまとめた記事掲載の経緯などについて説明した。
 これに対し、橋下市長は「今回の見解を拝読して全て理解し、納得した」と表明。そのうえで「先祖の生き様が僕の人格の決定的な要因になっているという考え方はとるべきではない」などと指摘した。
 橋下市長はまた、「民主国家においては報道の自由こそすべて。権力が報道の現場に乗り出さないように、報道機関が自主的にきちんと一線を越えないように していただくことが、報道の自由をしっかり守ることにつながる。そういうことも踏まえ、今後もよろしくお願いしたい」と述べた。
     ◇
■橋下氏巡る週刊朝日連載へのPRC見解(要旨)
 橋下徹・大阪市長をめぐる「週刊朝日」の連載についての、朝日新聞社「報道と人権委員会」の見解の要旨は以下の通り。
 1 当委員会の調査の経緯と見解の要旨
 朝日新聞出版から、企画段階から取材・報道、連載中止に至るまでの経緯について報告書の提出を受け、次に、週刊朝日の河畠大四編集長(当時)、デスク、 雑誌部門の責任者である雑誌統括、筆者の佐野眞一氏らから聞き取りを行い、委員会を開催し、朝日新聞出版から詳細な説明を受け、見解をまとめた。
(当委員会の見解の要旨)
 本件記事は、見出しを含め、記事及び記事作成過程を通して橋下徹・大阪市長の出自を根拠にその人格を否定するという誤った考えを基調としている。人間の 主体的尊厳性を見失っているというべきである。また、各所に橋下氏を直接侮辱する表現も見られる。さらに記事の主要部分が信憑(しんぴょう)性の疑わしい 噂(うわさ)話で構成されており、事実の正確性に関しても問題がある。
 報道を通じて差別や偏見などの不当な人権抑圧と闘うことを使命の一つとし、正確で偏りのない報道に努めなければならない報道機関として、あってはならな い過ちである。本件記事の作成及び掲載に携わった者たちは差別に対する認識及び人権への配慮を欠いていたというべきで、編集部におけるチェック体制が的確 に機能していないという問題も存在している。
 また、企画段階からタイトルの決定、表紙の作成、情報収集、原稿チェック、おわびの掲載まで編集部が主体になり、佐野氏は編集部の意向を受けて取材・執 筆活動をしており、問題の責任は全面的に編集部側にある。ただし、佐野氏も人権や差別に対する配慮の足りない点があったと思われる。
 2 企画段階での問題
 この連載企画は、本年春頃、編集部において、編集長の提案により橋下氏の人物評伝として検討され、編集部の「目玉企画」として部数増対策の一環にも位置 づけられた。編集長は外部の作家に執筆を依頼した方がよりインパクトの強い記事ができると考え、ノンフィクション作家として多くの実績があり孫正義ソフト バンク社長の評伝『あんぽん』を上梓(じょうし)した佐野氏が適任であると判断し、同氏と親交があるデスクに本企画を担当させた。
 デスクは佐野氏と話し合い、企画の狙いとして概(おおむ)ね次の3点を説明し、佐野氏の同意を得た。(1)橋下氏を知る多くの人たちの証言を得て橋下氏 の人物像に迫り、それが彼の政治姿勢や政治思想とどう関わるのかを探る(2)橋下氏の巧みなマスコミ操作を検証し、他方、メディアに今何が起きているのか を考える(3)ツイッターを多用する橋下氏の手法を通じて、政治とネット社会を探る。
 担当デスクは、(1)との関連で、橋下氏の政治信条や人格に出自が投影しているであろうとの見方に立ち、出自について書くべきだと考えていた。それが差 別を助長することにならないかという点に関しては、橋下氏は公人であり、知る権利、表現の自由からもその名誉及びプライバシーは制限されること、その人物 の全体像を描くこととの関連で取材の対象に家系を構成する人々を入れることは必然であることから、表現することは可能であると考えた。
 6月末頃から、記者2人が取材活動を開始した。9月半ばまでに、橋下氏の親戚、各地の知人、維新の会議員、関西政界関係者、部落解放同盟関係者、郷土史 家ら、60人近い人々に取材した。9月中旬には数日、佐野氏も取材に出向いた。9月20日頃、デスクは佐野氏から構想について書かれたペーパーを受領し、 説明を受けた。10月初め、10月16日発売の10月26日号から連載を開始することが決定した。
 本企画は、多様な視点を含みつつも、差別や偏見を助長する危険の伴う極めてセンシティブな内容であったことが認められる。したがって、本企画について は、その狙いの当否、各視点の相互関係、手法、表現のあり方等について、社内において慎重に議論すべきであった。しかし、これらを検討する資料となる企画 書はなく、レジュメもコンテもない。佐野氏が示した連載展開の概要像も編集部で検討した事実はない。本件は、企画の段階において、慎重な検討作業を欠いて いたというべきである。
 3 タイトルの決定及び本件記事の問題
 9月23日頃、担当デスクと佐野氏が打ち合わせる中で、デスクは孫正義氏に関する評伝が、孫氏の通名であった「安本」からとった「あんぽん」というタイ トルであることにも影響され、また、すでに週刊朝日(8月17日、24日合併号)で、橋下氏の父が「ハシシタ」姓を「ハシモト」に変えたと報じていたこと もあり、連載のタイトルを思いつき、佐野氏に提案した。佐野氏はこれを了承した。
 氏名はその人の人格を表象するものであり、氏名権は人格権の一つとされている。一般に、氏名と異なる呼称をことさらに用いることは、人格権を侵害するこ とにもなりかねない。本件では、読者は橋下氏に対する侮蔑感情を読み取ると思われる。また、サブタイトルの「奴」「本性」という言葉にも橋下氏への敵対意 識、侮蔑意識を窺(うかが)うことができる。それらが大きなタイトル文字として表紙を飾っていることが、一層、敵対・侮蔑の度合いを強めている。
 表紙の「DNAをさかのぼり 本性をあぶり出す」といった表現を含め、本件記事全体の論調から、いわゆる出自が橋下氏の人柄、思想信条を形成していると の見方を明瞭に示している。出自と人格を強く関連づける考えは、人間の主体的な尊厳性を見失っており、人間理解として誤っているばかりか、危険な考えでも ある。なお、家系図を掲載しているが、こうした流れに照らすと橋下氏が家系(血筋)に規定されているという前提での参考図と位置づけられているとも理解で き、極めて問題である。
 記事の主要部分は、「大阪維新の会」の旗揚げパーティーに出席していた正体不明の出席者と、縁戚にあたるという人物へのインタビューで構成されている。彼らの発言内容は、噂話の域を出ていない。
 本件記事には被差別部落の地区を特定する表現がある。朝日新聞出版記者行動基準、報道の取り決めに明白に違反している。
 4 記事チェック段階での問題
 10月9日夕刻、本件記事の原稿が佐野氏から担当デスクの手元に届いた。デスクと2人の担当記者は読んだが、編集長の手元に原稿が届いたのは12日昼頃であった。
 原稿を読んだ編集長は、部落差別に関連する文章上の問題点をデスクにいくつか指摘し、同時に、雑誌統括に当該原稿をメールで転送した。折り返し雑誌統括 は「こんなことを書いていいと思っているのか。掲載できると思っているのか」と編集長と電話で激しくやり合った。雑誌統括からの依頼で原稿を読んだ他部門 の社員からも、原稿には多数の問題があるという指摘があった。編集長は、デスクに佐野氏と交渉して直しを検討するよう求めた。佐野氏は当日、テレビのゲス トコメンテーターとしての仕事があり、検討が遅れたが、締め切り日である13日夕刻、数点の修正を行った。雑誌統括は、さらに被差別部落の地区の特定その 他の削除を強く求めたが訂正されなかった。最後は、編集長が「これは佐野さんの原稿です。これで行かせてください」と押し切った。表紙が12日に校了して おり、この段階では掲載中止は困難であった。掲載するか雑誌自体の発行を停止するかという選択であったが、発行停止が検討された形跡は見られない。
 最後は「時間切れ」の状況で、掲載に至っている。出自が人格を規定しているという誤った考え方を基調とし、主要部分を信憑性が乏しいインタビューで構成 していることが問題なのであって、表現の手直しでは解消できる問題ではなかった。編集部としては、その点にいち早く気づき、本件記事の掲載を止めるべきで あった。佐野氏から本件記事の原稿が編集部に届いたのは9日夕刻であり、デスクが原稿を直ちに編集長に示していれば、編集長は社内の意見を聞くとともに、 顧問弁護士に助言を求めるリーガルチェックを受けることが可能であった。
 社内では差別的表現や侮蔑的表現に関し多くの点が指摘されている。編集部はデスクを通じて佐野氏にすべて伝えたとしているが、佐野氏は「指摘があったと ころで飲めないところはなかった」といい、言い分が食い違っている。社内の指摘が担当デスクを通じて佐野氏に的確に伝えられていたかどうか疑問である。ま た、編集部は筆者のオリジナリティーを大切にしたいという思いがあったとしているが、事柄の重大性に対する認識が欠けていたといわなければならない。
 本件記事と同内容に近い記事が既に他の月刊誌・週刊誌等に複数掲載されている。編集部や記事をチェックした者たちは、それらについては橋下氏からの特段 の抗議はなく、社会問題ともなっていないと即断し、こうしたことから本件記事も許されるものと考えたとしている。しかしながら、仮にそうだとしても、人権 侵害を拡散し、再生産した責任を免れることはできない。
 5 掲載後の対応の問題
 橋下氏が記者会見をした10月18日前日の17日夜に朝日新聞出版が発表した「今回の記事は、公人である橋下徹氏の人物像を描くのが目的です。」などと するコメントは、発行から2日経っていながら、本件記事の正当化とも受け取れるものである。また、18日夜に発表したおわびコメントや、週刊朝日11月2 日号に掲載した編集長名での「おわびします」でも、タイトルや複数の不適切な記述に関するおわびにとどまっていた。この段階においても、問題の本質に気づ いていなかった。
 連載中止については、佐野氏は「1回目だけを読んで判断すべきではない。中止は言論機関の自殺行為だ」としている。また、この問題に関する新聞等の報道 では、中止は読者の期待を裏切り、知る権利を損なうことを意味すると指摘する識者もいた。しかし、連載を続けるためには、この問題についての検証、編集態 勢の見直し、企画の狙いや記事執筆の基本的な考え方などの再検討、タイトルの変更などが必要だった。さらに、2回目以降も橋下氏の親族を取り上げることが 予定されており、過ちを繰り返さないためには一層の慎重さが求められた。継続は困難であり、連載中止はやむを得なかった。

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デイリースポーツ
ホーム >http://www.daily.co.jp/
朝日新聞出版社長が辞任…代行が直接謝罪
2012年11月13日
http://www.daily.co.jp/gossip/2012/11/13/0005522960.shtml



 週刊朝日が日本維新の会代表の橋下徹大阪市長の出自に関する 連載記事を打ち切った問題で、朝日新聞出版は12日、神徳英雄社長が引責辞任すると発表した。週刊朝日の河畠大四前編集長は停職3カ月とした。朝日新聞出 版の篠崎充社長代行ら幹部は同日、市役所を訪れ、橋下氏に「会社として人権意識が欠如していた。深く反省し、心からおわび申し上げる」と陳謝した。
  「全て理解できたし、全て納得できた」。自身のルーツを掲載した週刊朝日記事を、厳しく非難し続けてきた橋下市長は、朝日新聞グループの外部委員会が記事 を「報道機関として、あってはならない過ちだ」と結論付けた検討結果の資料を満足げに一読すると、一転して矛を収めた。
 午後4時すぎ、報道陣が詰め掛けた市役所5階の応接室。緊張した面持ちで待っていた朝日新聞出版の篠崎充社長代行ら幹部3人は、橋下氏が現れると、深々と頭を下げた。


 「橋下市長が記者会見で言われたことと、まったく(検証結果は)同じです。記事は危険で、人権意識が欠如していた」。いすから身を乗り出して説明する3人とは対照的に、橋下氏は背もたれに寄り掛かり「はい」と相づちを繰り返しながら、聞き入った。
 橋下氏は「出自や血の論理を持ち出して人格否定するのは、今の日本社会ではあってはならない」と強調。「問題化した後、(同社関係者が)ツイッターで販売促進をしていた」と批判することも忘れなかった。
 これまで橋下氏は、執筆陣に加わったノンフィクション作家の佐野真一氏を呼び捨てで「(社会的に)抹殺する」と容赦ない表現でこき下ろしてきたが、約35分間の面会終了後は佐野氏について記者団に「週刊朝日の総括で納得している」と話し、不問にする考えを示した。

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東京新聞 TOKYO WEB
トップ >http://www.tokyo-np.co.jp/
IEAが原発増加予測、引き下げ 脱原発の機運高まりで
2012年11月12日 21時06分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012111201002080.html


【ロンドン共同】国際エネルギー機関(IEA)は12日、2035年までの世界の原子力による発電量の増加予想を、10年に比べ約58%増とし、昨年発表した70%超の増加から大幅に下方修正した。同日発表した12年版「世界エネルギー展望」報告書などで明らかにした。
 東京電力福島第1原発事故を受け、日本だけでなく、ドイツやフランスでも原子力利用の低下など脱原発の機運が高まっていることが理由。「事故を受け、原子力に期待される役割は縮小している」として、電力構成に占める原子力のシェアも低下を見込んだ。

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YAHOO!ニュース
股裂きに難色の維新、東国原氏を衆院選で擁立へ
読売新聞 11月13日(火)7時45分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121113-00000240-yom-pol


 新党「日本維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)が、東京都知事選(11月29日告示、12月16日投開票)への出馬を模索している東国原英夫・前宮崎県知事(55)について、次期衆院選で維新の公認候補として擁立する方針を固めたことがわかった。

 出馬する選挙区などは未定。東国原氏側もすでに維新幹部に対し、都知事選出馬を見送る方針を伝えたという。

 一方、東国原氏は12日、維新側からの要請があったことを認めた上で、「今のところは未定。衆院選と都知事選のどちらも可能性がある」として、最終判断は留保しているという。

 東国原氏は橋下代表と親交が深く、昨年の大阪市長選でも橋下代表を支援した。

 一方、石原慎太郎・前都知事の後継指名を受けた猪瀬直樹副知事も橋下代表と親交があり、同党幹事長の松井一郎大阪府知事は、東国原、猪瀬の両氏が都知事選で対決することについて「股裂き状態になる」と難色を示していた。
最終更新:11月13日(火)7時45分
読売新聞
 

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YAHOO!ニュース
復興予算、防衛省が風呂や食堂に 維新、予算委で追及へ

朝日新聞デジタル 11月13日(火)7時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121113-00000009-asahi-pol


 東日本大震災の復興予算が被災地以外で自衛隊施設のお風呂やキッチンなどの改修に使われていることがわかり、日本維新の会が13日の衆院予算委員会で追及する。維新は臨時国会で復興予算の流用問題をクローズアップする方針で、その第1弾との位置づけだ。

 防衛省資料によると、復興予算に盛り込まれたのは、福岡県や大分県などの自衛隊駐屯地の風呂やキッチンの施設整備費。福岡のケースは、調理室内に冷房設 備がなく「勤務員が多量に発汗し、食品衛生上もふさわしくない」というのが予算計上の理由。昨年度第3次補正予算で約3900万円、今年度当初予算で約1 億4千万円を計上した。
朝日新聞社