2012年11月13日火曜日

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ASAHI 朝日新聞出版
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週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について(1)
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 弊社発行の「週刊朝日」10月26日号に掲載した、橋下徹・大阪市長をめぐる連載記事の件につきまして、以下の通りお知らせいたします。

 弊社は9日、第三者機関「朝日新聞社報道と人権委員会」から、橋下市長をめぐる連載記事についての「見解」を受け取りました。同見解では、記事について 「出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基調にしている」といった根幹にかかわる指摘を受けました。こうした見解を踏まえて、今後の再発防止策な どを盛り込んだ「報道と人権委員会の見解を受けて」を作成しました。本日12日、この「見解を受けて」と、報道と人権委員会に弊社が提出していた記事掲載 と事後対応の「経緯報告書」をあわせ、大阪市役所で橋下市長にご説明し、改めておわびしました。

 なお、これに先立ち、本日12日に開催した弊社臨時取締役会で、代表取締役社長・神徳英雄(こうとく・ひでお)の辞任と、その後任として、取締役・篠崎 充(しのざき・みつる)の代表取締役社長代行への就任を決めました。また、前週刊朝日編集長の河畠大四(かわばた・だいし)について、停職3ヵ月及び降格 とする処分を決めました。このほか、本件記事を担当した副編集長を同じく停職3ヵ月及び降格、弊社の雑誌部門の責任者である雑誌統括兼コンプライアンス担 当を停職20日とする、計3人の懲戒処分を決めました。こうした一連の人事・懲戒処分なども合わせて橋下市長にお伝えしました。

また、今回の件に関する弊社のコメントは以下のとおりです。

 『「報道と人権委員会」から、今回の記事について「出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基調にしている」との根幹に関わる指摘を受けました。 差別や偏見と闘うことを使命とする報道機関として、深く反省しております。神徳英雄社長は事態を重大に受け止め、すべての経営責任を負って本日、辞任しま した。今後は社員の人権教育を徹底し、読者の信頼回復に努めます。』



週刊朝日の橋下徹・大阪市長についての連載記事に関する、朝日新聞社報道と人権委員会の見解

2012年11月9日

朝日新聞社報道と人権委員会
委員 長谷部恭男
委員 藤田 博司
委員 宮川 光治
1.当委員会の調査の経緯と見解の要旨
 当委員会に対し委員藤田博司から,本年10月20日,週刊朝日10月26日号掲載の標記記事(以下「本件記事」という。)に関して,重大な人権侵害,及 び朝日新聞出版記者行動基準に触れる行為があると判断されるので当委員会で取り上げることが相当であるとする問題提起があった。また,株式会社朝日新聞出 版(以下「朝日新聞出版」という。)から,10月24日,今後の再発防止策等を検討するため記事の内容や作成過程,批判を招いた事態などについて見解を示 すよう要請があった。当委員会は調査を開始した。まず,朝日新聞出版より企画段階から取材・報道,連載中止に至るまでの経緯について報告書の提出を受け た。次に,本件記事の取材・報道に関わった週刊朝日編集部(以下「編集部」という。)の河畠大四編集長(以下「編集長」という。),デスク,記者,雑誌部 門の責任者である雑誌統括ら及び筆者であるノンフィクション作家・佐野眞一氏から聞き取りを行った。11月3日,委員会を開催し,朝日新聞出版から詳細な 説明を受けたうえで,編集長,デスクらのほか佐野氏からもあらためて説明を聞いた。そして,以上の調査の結果を踏まえて審議し,以下の通り本見解をまとめ たものである。

(当委員会の見解の要旨)
 本件記事は,橋下徹・大阪市長(以下「橋下氏」という。)についての人物評伝を意図したものであり,10回から15回を予定した連載の第1回分である が,見出しを含め,記事及び記事作成過程を通して橋下氏の出自を根拠にその人格を否定するという誤った考えを基調としている。人間の主体的尊厳性を見失っ ているというべきである。そして,部落差別を助長する表現が複数個所あり,差別されている人々をさらに苦しめるものとなっている。また,各所に橋下氏を直 接侮辱する表現も見られる。さらに記事の主要部分が信憑性の疑わしい噂話で構成されており,事実の正確性に関しても問題がある。
 以上は,報道を通じて差別や偏見などの不当な人権抑圧と闘うことを使命の一つとし,正確で偏りのない報道に努めなければならない報道機関として,あって はならない過ちである。本件記事の作成及び掲載に携わった者たちは差別に対する認識及び人権への配慮を欠いていたというべきで,編集部におけるチェック体 制が的確に機能していないという問題も存在している。
 また,企画段階からタイトルの決定,表紙の作成,情報収集,原稿チェック,おわびの掲載まで編集部が主体になり,佐野氏は編集部の意向を受けて取材・執 筆活動をしており,問題の責任は全面的に編集部側にある。ただし,佐野氏も人権や差別に対する配慮の足りない点があったと思われる。
 以下,企画から掲載後の対応に至る経緯を検討し,そこにおける問題点を指摘する。

2.企画段階での問題
 この連載企画は,本年春頃,編集部において,編集長の提案により将来の首相候補とも言われる橋下氏の人物評伝として検討され,編集部の「目玉企画」とし て部数増対策の一環にも位置づけられた。編集長は外部の作家に執筆を依頼した方がよりインパクトの強い記事ができると考え,ノンフィクション作家として多 くの実績があり孫正義ソフトバンク社長の評伝『あんぽん』を上梓した佐野氏が適任であると判断し,同氏と親交があるデスクに本企画を担当させた。担当デス クは,『あんぽん』と同様の手法で,橋下氏の人物を描くことはもちろんのこと,家族の視点で日本の社会史を描くというスケールの大きい作品をイメージし た。
 デスクは佐野氏と話し合い,企画の狙いとして概ね次の3点を説明し,単なる人物評伝にとどまらず,各視点を総合した作品とすることに関して佐野氏の同意 を得た。①橋下氏を知る多くの人たちの証言を得て橋下氏の人物像に迫り,それが彼の政治姿勢や政治思想とどう関わるのかを探る。②橋下氏の巧みなマスコミ 操作を検証し,他方,メディアに今何が起きているのかを考える。③ツイッターを多用する橋下氏の手法を通じて,政治とネット社会を探る。担当デスクは,① との関連で,橋下氏の政治信条や人格に出自が投影しているであろうとの見方に立ち,出自について書くべきだと考えていた。それが差別を助長することになら ないかという点に関しては,橋下氏は公人中の公人であり,知る権利,表現の自由からもその名誉及びプライバシーは制限されること,その人物の全体像を描く こととの関連で取材の対象に家系を構成する人々を入れることは必然であることから,表現することは可能であると考えた。
 6月末頃から,記者2人が取材活動を開始した。9月半ばまでに,橋下氏の親戚,各地の知人,維新の会議員,関西政界関係者,部落解放同盟関係者,郷土史 家ら,60人近い人々に取材した。9月中旬には数日,佐野氏も取材に出向いた。9月20日頃,デスクは佐野氏から構想について書かれたペーパーを受領し, 説明を受けた。2回目までは父親の話,3回目,4回目は母親の話,5回目以降は橋下氏の中学・高校時代,弁護士時代,知事時代,市長時代と続き,各回にお いてマスコミ論やツイッター社会論に触れるという構想であった。10月初め,10月16日発売の10月26日号から連載を開始することが決定した。
 以上の経緯によれば,本企画は,多様な視点を含みつつも,差別や偏見を助長する危険の伴う極めてセンシティブな内容であったことが認められる。したがっ て,本企画については,その狙いの当否,各視点の相互関係,手法,表現のあり方等について,社内において慎重に議論すべきであった。しかし,これらを検討 する資料となる企画書はなく,レジュメもコンテもない。佐野氏が示した連載展開の概要像も編集部で検討した事実はない。本件は,企画の段階において,慎重 な検討作業を欠いていたというべきである。

3.タイトルの決定及び本件記事の問題
 9月23日頃,担当デスクと佐野氏が打ち合わせる中で,デスクは孫正義氏に関する評伝が,孫氏の通名であった「安本」からとった「あんぽん」というタイ トルであることにも影響され,また,すでに週刊朝日(8月17日,24日合併号)で,橋下氏の父が「ハシシタ」姓を「ハシモト」に変えたと報じていたこと もあり,連載のタイトルをもともとの呼び名である「ハシシタ」とすることを思いつき,佐野氏に提案した。佐野氏はこれを了承した。
 氏名はその人の人格を表象するものであり,氏名権は人格権の一つとされている。一般に,氏名と異なる呼称をことさらに用いることは,人格権を侵害するこ とにもなりかねない。本件では,「ハシシタ」とことさら呼称することに,読者は橋下氏に対する侮蔑感情を読み取ると思われる。また,「奴の本性」というサ ブタイトルの「奴」「本性」という言葉にも橋下氏への敵対意識,侮蔑意識を窺うことができる。それらが大きなタイトル文字として表紙を飾っていることが, 一層,敵対・侮蔑の度合いを強めている。なお,表紙の作成には佐野氏は関与していない。
 表紙の「DNAをさかのぼり 本性をあぶり出す」といった表現を含め,本件記事全体の論調から,いわゆる出自が橋下氏の人柄,思想信条を形成していると の見方を明瞭に示している。人物像を描く際に,出自をたどる取材をすることはあり得る。しかし,極めて慎重に報道することが求められる。出自が人格と何ら かの関連を有することがあり得るとしても,それは人格を形成する非常に多くの要因の一つにすぎないのであって,決定的要因とはなり得ないものである。出自 と人格を強く関連づける考えは,人間の主体的な尊厳性を見失っており,人間理解として誤っているばかりか,危険な考えでもある。なお,家系図を掲載してい るが,こうした流れに照らすと橋下氏が家系(血筋)に規定されているという前提での参考図と位置づけられているとも理解でき,極めて問題である。
 本件記事の主要部分は,「大阪維新の会」の旗揚げパーティーに出席していた正体不明の出席者と,縁戚にあたるという人物へのインタビューで構成されてい る。彼らの発言内容は,橋下氏の親族に関する話であり,橋下氏の出自につながる部分であるが,噂話の域を出ていない。前者は発言自体から信憑性がないこと が明白である。後者はその信憑性を判断する手がかりが読者にはまったく提供されていない。人権に関わる伝聞事実については裏付け取材をすることが基本であ るが,本件記事ではそうした裏付け取材がなされていることを読み取ることができない。
 本件記事には被差別部落の地区を特定する表現がある。朝日新聞出版記者行動基準には「報道を通じて,民族,性別,信条,社会的立場による差別や偏見など の人権侵害をなくすために努力する。」とあるほか,報道の取り決めにも「人権を守る報道」に関する基本的な考えが示されている。また,取り決めには,具体 的に「被差別部落の場所が特定されないよう十分配慮する。」と明記されてもいる。本件記事は,これらに明白に違反している。

4.記事チェック段階での問題
 10月9日夕刻,本件記事の原稿が佐野氏から担当デスクの手元に届いた。デスクと2人の担当記者は読んだが,編集長の手元に原稿が届いたのは12日昼頃 であった。遅れた理由について,デスクは「原稿には秘匿すべき情報提供者らの名前が入っており,そのままでは渡せなかった」と言っている。しかし,編集長 は当然すべての情報源を知るべき立場にあり,編集部の責任者にデスクが情報源を伝えないという考えは誤りである。
 原稿を読んだ編集長は,部落差別に関連する文章上の問題点をデスクにいくつか指摘し,同時に,雑誌統括に当該原稿をメールで転送した。折り返し雑誌統括 は「こんなことを書いていいと思っているのか。掲載できると思っているのか」と編集長と電話で激しくやり合った。雑誌統括からの依頼で原稿を読んだ他部門 の社員からも,原稿には多数の問題があるという指摘があった。12日夕刻にも雑誌統括の依頼で原稿を読んだ雑誌編集の経験が長い社員は,「出自が悪い者は ろくなやつがいないという考えそのものが誤りだ。完全な差別表現であり,これはダメだ。」という意見を述べている。雑誌統括はこうした意見を編集長に伝 え,編集長は,デスクに佐野氏と交渉して直しを検討するよう求めた。佐野氏は当日,テレビのゲストコメンテーターとしての仕事があり,検討が遅れたが,締 め切り日である13日夕刻,数点の修正を行った。雑誌統括は,さらに被差別部落の地区の特定その他の削除を強く求めたが訂正されなかった。最後は,編集長 が「これは佐野さんの原稿です。これで行かせてください」と押し切った。表紙が12日に校了しており,この段階では掲載中止は困難であった。掲載するか雑 誌自体の発行を停止するかという選択であったが,発行停止が検討された形跡は見られない。
 こうして16日発売に至った。
 編集部内ではこれまで,このようなセンシティブな問題に関する記事掲載の際には,顧問弁護士に助言を求めるリーガルチェックを行うことがあった。しか し,締め切り間際に表現の手直しに追われたため,今回はリーガルチェックを受けることもなく,最後は「時間切れ」の状況で,掲載に至っている。出自が人格 を規定しているという誤った考え方を基調とし,主要部分を信憑性が乏しいインタビューで構成していることが問題なのであって,表現の手直しでは解消できる 問題ではなかった。編集部としては,その点にいち早く気づき,本件記事の掲載を止めるべきであった。佐野氏から本件記事の原稿が編集部に届いたのは9日夕 刻であり,デスクが原稿を直ちに編集長に示していれば,編集長は社内の意見を聞くとともにリーガルチェックを受けることが可能であった。
 なお,社内では差別的表現や侮蔑的表現に関し多くの点が指摘されている。編集部はデスクを通じて佐野氏にすべて伝えたとしているが,佐野氏は「指摘が あったところで飲めないところはなかった」といい,言い分が食い違っている。社内の指摘が担当デスクを通じて佐野氏に的確に伝えられていたかどうか疑問で ある。また,編集部は筆者のオリジナリティーを大切にしたいという思いがあったとしているが,そのような範疇の表現ではなく,事柄の重大性に対する認識が 欠けていたといわなければならない。
本件記事と同内容に近い記事が既に他の月刊誌・週刊誌等に複数掲載されている。編集部や記事をチェックした者たちは,それらについては橋下氏からの特段の 抗議はなく,社会問題ともなっていないと即断し,こうしたことから本件記事も許されるものと考えたとしている。しかしながら,仮にそうだとしても,人権侵 害を拡散し,再生産した責任を免れることはできない。

5.掲載後の対応の問題
 掲載後の対応にも問題があった。橋下氏が記者会見をした10月18日前日の17日夜に朝日新聞出版が発表した「今回の記事は,公人である橋下徹氏の人物 像を描くのが目的です。」などとするコメントは,発行から2日経っていながら,本件記事の正当化とも受け取れるものである。また,18日夜に発表したおわ びコメントや,週刊朝日11月2日号に掲載した編集長名での「おわびします」でも,タイトルや複数の不適切な記述に関するおわびにとどまっていた。この段 階においても,問題の本質に気づいていなかった。
 連載中止については,佐野氏は「1回目だけを読んで判断すべきではない。中止は言論機関の自殺行為だ」としている。また,この問題に関する新聞等の報道 では,中止は読者の期待を裏切り,知る権利を損なうことを意味すると指摘する識者もいた。しかし,連載を続けるためには,この問題についての検証,編集態 勢の見直し,企画の狙いや記事執筆の基本的な考え方などの再検討,タイトルの変更などが必要だった。さらに,2回目以降も橋下氏の親族を取り上げることが 予定されており,過ちを繰り返さないためには一層の慎重さが求められた。以上の点を考えると,継続は困難であり,連載中止はやむを得なかった。

以上

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朝日新聞
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「報道と人権委」の見解、橋下市長に報告 朝日新聞出版
2012年11月12日22時20分
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY201211120201.html


■橋下氏巡る記事「差別を助長」
■朝日新聞出版社長が辞任
 橋下徹・大阪市長を取り上げた「週刊朝日」10月26日号の連載記事をめぐり、朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」(PRC)は、「見出しを含 め、記事は橋下氏の出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基調とし、人間の主体的尊厳性を見失っている」などとする見解をまとめた。これを受け、 同誌を発行する朝日新聞出版は12日、神徳英雄社長が辞任し、篠崎充取締役を社長代行とする人事を決めた。
 同出版はこの日、見解と、見解を受けた再発防止策などを橋下氏に報告し、改めて謝罪した。橋下氏は「納得できた」などと述べた。同出版は、週刊朝日の河 畠大四・前編集長と担当デスクである副編集長を停職3カ月・降格、雑誌統括兼コンプライアンス担当を停職20日とする懲戒処分も公表した。
 見解では、記事中に橋下氏を直接侮辱する表現や、被差別部落の地名を特定するなど、差別を助長する表現が複数書かれていたほか、主要部分が信頼性の疑わ しい話で構成されているとして「差別や偏見などの不当な人権抑圧と闘うことを使命とし、正確な報道に努めるべき報道機関として、あってはならない過ち」と 指摘。「差別の認識と人権への配慮を欠き、編集部のチェック体制が機能していない」と総括した。
 具体的には、企画段階でコンテがなく、連載の展開を編集部で検討していない▽社内のチェックで発行停止が検討された形跡もない▽掲載後のおわびも、タイ トルや不適切な記述に対するものにとどまり、問題の本質に気づいていなかった――などと問題点を指摘。連載は2回目以降も橋下氏の親族を取り上げる予定 で、これらの問題が検証されないままでは過ちを繰り返すことになるとして「連載中止はやむを得なかった」とした。
 また、記事は編集部が主体となり、意向を受けた佐野眞一氏が取材・執筆活動をしていたことから「問題の責任は全面的に編集部側にある」とする一方、佐野氏についても「人権や差別に対する配慮が足りない点があった」と述べた。
 一方、同出版は見解を受け、(1)記者の人権研修の徹底(2)記者規範研修の徹底(3)発行人と編集人の分離――などを柱とする再発防止策を発表した。
 記事は、橋下氏の人物評伝を意図した連載の1回目。掲載号発売後の10月19日に連載中止を決定。橋下氏は、記事掲載に至った経緯の検証と説明を求めていた。
     ◇
 〈朝日新聞出版・井手隆司管理統括兼管理部長の話〉 「報道と人権委員会」から、今回の記事について「出自を根拠に人格を否定するという誤った考えを基 調にしている」との根幹に関わる指摘を受けました。差別や偏見と闘うことを使命とする報道機関として、深く反省しております。神徳英雄社長は事態を重大に 受け止め、すべての経営責任を負って本日、辞任しました。今後は社員の人権教育を徹底し、読者の信頼回復に努めます。
     ◇
 〈朝日新聞社広報部の話〉 「報道と人権委員会」が「あってはならない過ち」との見解を示し、これを受けて朝日新聞出版の社長が引責辞任しました。親会 社の当社もこのことを前例のない深刻な事態として、非常に重く受け止めています。差別を許さず、人権を守ることは朝日新聞社の基本姿勢であり、当社グルー プ全体が共有すべきものです。これを機に、当社はこの基本姿勢を当社内にも改めて徹底するとともに、見解を受けて朝日新聞出版が打ち出した再発防止策が確 実に実行されるよう、同社に厳しく求めていきます。
     ◇
 〈佐野眞一氏のコメント(要旨)〉 人権や差別に対する配慮が足りなかったという「報道と人権委員会」のご指摘は、真摯(しんし)に受け止めます。出自 にふれることが差別意識と直結することは絶対あってはならないことです。私の至らなかった最大の点は、現実に差別に苦しんでおられる方々に寄り添う深い思 いと配慮を欠いたことです。その結果、それらの方々をさらなる苦しみに巻き込んでしまったことは否めません。関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深く お詫(わ)びいたします。
     ◇
■「報道と人権委員会」(PRC)とは
 「報道と人権委員会」は、朝日新聞社と朝日新聞出版の取材・報道で名誉毀損(きそん)やプライバシー侵害などの人権侵害があったかどうかを審理する第三 者機関。社外の委員で構成され、2001年1月に発足した。当事者からの申し立てだけでなく、委員による問題提起や両社から要請があった事案も取り上げる ことができる。審理の結果は「見解」としてまとめ、朝日新聞紙上などで公表している。
 現在の委員は、東京大法学部教授(憲法)の長谷部恭男氏、元共同通信論説副委員長の藤田博司氏、元最高裁判事で弁護士の宮川光治氏の3氏。
     ◇
■橋下市長は「理解し納得」
 「週刊朝日」の記事をめぐり、朝日新聞出版の篠崎充社長代行ら3人は12日夕、大阪市役所で橋下徹市長に面会し、改めて謝罪した。市長応接室での面会は、報道陣に公開された。
 篠崎社長代行は「今回の記事で橋下市長とご家族、多くの関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを心から反省している」と謝罪。朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」の見解や、朝日新聞出版がまとめた記事掲載の経緯などについて説明した。
 これに対し、橋下市長は「今回の見解を拝読して全て理解し、納得した」と表明。そのうえで「先祖の生き様が僕の人格の決定的な要因になっているという考え方はとるべきではない」などと指摘した。
 橋下市長はまた、「民主国家においては報道の自由こそすべて。権力が報道の現場に乗り出さないように、報道機関が自主的にきちんと一線を越えないように していただくことが、報道の自由をしっかり守ることにつながる。そういうことも踏まえ、今後もよろしくお願いしたい」と述べた。
     ◇
■橋下氏巡る週刊朝日連載へのPRC見解(要旨)
 橋下徹・大阪市長をめぐる「週刊朝日」の連載についての、朝日新聞社「報道と人権委員会」の見解の要旨は以下の通り。
 1 当委員会の調査の経緯と見解の要旨
 朝日新聞出版から、企画段階から取材・報道、連載中止に至るまでの経緯について報告書の提出を受け、次に、週刊朝日の河畠大四編集長(当時)、デスク、 雑誌部門の責任者である雑誌統括、筆者の佐野眞一氏らから聞き取りを行い、委員会を開催し、朝日新聞出版から詳細な説明を受け、見解をまとめた。
(当委員会の見解の要旨)
 本件記事は、見出しを含め、記事及び記事作成過程を通して橋下徹・大阪市長の出自を根拠にその人格を否定するという誤った考えを基調としている。人間の 主体的尊厳性を見失っているというべきである。また、各所に橋下氏を直接侮辱する表現も見られる。さらに記事の主要部分が信憑(しんぴょう)性の疑わしい 噂(うわさ)話で構成されており、事実の正確性に関しても問題がある。
 報道を通じて差別や偏見などの不当な人権抑圧と闘うことを使命の一つとし、正確で偏りのない報道に努めなければならない報道機関として、あってはならな い過ちである。本件記事の作成及び掲載に携わった者たちは差別に対する認識及び人権への配慮を欠いていたというべきで、編集部におけるチェック体制が的確 に機能していないという問題も存在している。
 また、企画段階からタイトルの決定、表紙の作成、情報収集、原稿チェック、おわびの掲載まで編集部が主体になり、佐野氏は編集部の意向を受けて取材・執 筆活動をしており、問題の責任は全面的に編集部側にある。ただし、佐野氏も人権や差別に対する配慮の足りない点があったと思われる。
 2 企画段階での問題
 この連載企画は、本年春頃、編集部において、編集長の提案により橋下氏の人物評伝として検討され、編集部の「目玉企画」として部数増対策の一環にも位置 づけられた。編集長は外部の作家に執筆を依頼した方がよりインパクトの強い記事ができると考え、ノンフィクション作家として多くの実績があり孫正義ソフト バンク社長の評伝『あんぽん』を上梓(じょうし)した佐野氏が適任であると判断し、同氏と親交があるデスクに本企画を担当させた。
 デスクは佐野氏と話し合い、企画の狙いとして概(おおむ)ね次の3点を説明し、佐野氏の同意を得た。(1)橋下氏を知る多くの人たちの証言を得て橋下氏 の人物像に迫り、それが彼の政治姿勢や政治思想とどう関わるのかを探る(2)橋下氏の巧みなマスコミ操作を検証し、他方、メディアに今何が起きているのか を考える(3)ツイッターを多用する橋下氏の手法を通じて、政治とネット社会を探る。
 担当デスクは、(1)との関連で、橋下氏の政治信条や人格に出自が投影しているであろうとの見方に立ち、出自について書くべきだと考えていた。それが差 別を助長することにならないかという点に関しては、橋下氏は公人であり、知る権利、表現の自由からもその名誉及びプライバシーは制限されること、その人物 の全体像を描くこととの関連で取材の対象に家系を構成する人々を入れることは必然であることから、表現することは可能であると考えた。
 6月末頃から、記者2人が取材活動を開始した。9月半ばまでに、橋下氏の親戚、各地の知人、維新の会議員、関西政界関係者、部落解放同盟関係者、郷土史 家ら、60人近い人々に取材した。9月中旬には数日、佐野氏も取材に出向いた。9月20日頃、デスクは佐野氏から構想について書かれたペーパーを受領し、 説明を受けた。10月初め、10月16日発売の10月26日号から連載を開始することが決定した。
 本企画は、多様な視点を含みつつも、差別や偏見を助長する危険の伴う極めてセンシティブな内容であったことが認められる。したがって、本企画について は、その狙いの当否、各視点の相互関係、手法、表現のあり方等について、社内において慎重に議論すべきであった。しかし、これらを検討する資料となる企画 書はなく、レジュメもコンテもない。佐野氏が示した連載展開の概要像も編集部で検討した事実はない。本件は、企画の段階において、慎重な検討作業を欠いて いたというべきである。
 3 タイトルの決定及び本件記事の問題
 9月23日頃、担当デスクと佐野氏が打ち合わせる中で、デスクは孫正義氏に関する評伝が、孫氏の通名であった「安本」からとった「あんぽん」というタイ トルであることにも影響され、また、すでに週刊朝日(8月17日、24日合併号)で、橋下氏の父が「ハシシタ」姓を「ハシモト」に変えたと報じていたこと もあり、連載のタイトルを思いつき、佐野氏に提案した。佐野氏はこれを了承した。
 氏名はその人の人格を表象するものであり、氏名権は人格権の一つとされている。一般に、氏名と異なる呼称をことさらに用いることは、人格権を侵害するこ とにもなりかねない。本件では、読者は橋下氏に対する侮蔑感情を読み取ると思われる。また、サブタイトルの「奴」「本性」という言葉にも橋下氏への敵対意 識、侮蔑意識を窺(うかが)うことができる。それらが大きなタイトル文字として表紙を飾っていることが、一層、敵対・侮蔑の度合いを強めている。
 表紙の「DNAをさかのぼり 本性をあぶり出す」といった表現を含め、本件記事全体の論調から、いわゆる出自が橋下氏の人柄、思想信条を形成していると の見方を明瞭に示している。出自と人格を強く関連づける考えは、人間の主体的な尊厳性を見失っており、人間理解として誤っているばかりか、危険な考えでも ある。なお、家系図を掲載しているが、こうした流れに照らすと橋下氏が家系(血筋)に規定されているという前提での参考図と位置づけられているとも理解で き、極めて問題である。
 記事の主要部分は、「大阪維新の会」の旗揚げパーティーに出席していた正体不明の出席者と、縁戚にあたるという人物へのインタビューで構成されている。彼らの発言内容は、噂話の域を出ていない。
 本件記事には被差別部落の地区を特定する表現がある。朝日新聞出版記者行動基準、報道の取り決めに明白に違反している。
 4 記事チェック段階での問題
 10月9日夕刻、本件記事の原稿が佐野氏から担当デスクの手元に届いた。デスクと2人の担当記者は読んだが、編集長の手元に原稿が届いたのは12日昼頃であった。
 原稿を読んだ編集長は、部落差別に関連する文章上の問題点をデスクにいくつか指摘し、同時に、雑誌統括に当該原稿をメールで転送した。折り返し雑誌統括 は「こんなことを書いていいと思っているのか。掲載できると思っているのか」と編集長と電話で激しくやり合った。雑誌統括からの依頼で原稿を読んだ他部門 の社員からも、原稿には多数の問題があるという指摘があった。編集長は、デスクに佐野氏と交渉して直しを検討するよう求めた。佐野氏は当日、テレビのゲス トコメンテーターとしての仕事があり、検討が遅れたが、締め切り日である13日夕刻、数点の修正を行った。雑誌統括は、さらに被差別部落の地区の特定その 他の削除を強く求めたが訂正されなかった。最後は、編集長が「これは佐野さんの原稿です。これで行かせてください」と押し切った。表紙が12日に校了して おり、この段階では掲載中止は困難であった。掲載するか雑誌自体の発行を停止するかという選択であったが、発行停止が検討された形跡は見られない。
 最後は「時間切れ」の状況で、掲載に至っている。出自が人格を規定しているという誤った考え方を基調とし、主要部分を信憑性が乏しいインタビューで構成 していることが問題なのであって、表現の手直しでは解消できる問題ではなかった。編集部としては、その点にいち早く気づき、本件記事の掲載を止めるべきで あった。佐野氏から本件記事の原稿が編集部に届いたのは9日夕刻であり、デスクが原稿を直ちに編集長に示していれば、編集長は社内の意見を聞くとともに、 顧問弁護士に助言を求めるリーガルチェックを受けることが可能であった。
 社内では差別的表現や侮蔑的表現に関し多くの点が指摘されている。編集部はデスクを通じて佐野氏にすべて伝えたとしているが、佐野氏は「指摘があったと ころで飲めないところはなかった」といい、言い分が食い違っている。社内の指摘が担当デスクを通じて佐野氏に的確に伝えられていたかどうか疑問である。ま た、編集部は筆者のオリジナリティーを大切にしたいという思いがあったとしているが、事柄の重大性に対する認識が欠けていたといわなければならない。
 本件記事と同内容に近い記事が既に他の月刊誌・週刊誌等に複数掲載されている。編集部や記事をチェックした者たちは、それらについては橋下氏からの特段 の抗議はなく、社会問題ともなっていないと即断し、こうしたことから本件記事も許されるものと考えたとしている。しかしながら、仮にそうだとしても、人権 侵害を拡散し、再生産した責任を免れることはできない。
 5 掲載後の対応の問題
 橋下氏が記者会見をした10月18日前日の17日夜に朝日新聞出版が発表した「今回の記事は、公人である橋下徹氏の人物像を描くのが目的です。」などと するコメントは、発行から2日経っていながら、本件記事の正当化とも受け取れるものである。また、18日夜に発表したおわびコメントや、週刊朝日11月2 日号に掲載した編集長名での「おわびします」でも、タイトルや複数の不適切な記述に関するおわびにとどまっていた。この段階においても、問題の本質に気づ いていなかった。
 連載中止については、佐野氏は「1回目だけを読んで判断すべきではない。中止は言論機関の自殺行為だ」としている。また、この問題に関する新聞等の報道 では、中止は読者の期待を裏切り、知る権利を損なうことを意味すると指摘する識者もいた。しかし、連載を続けるためには、この問題についての検証、編集態 勢の見直し、企画の狙いや記事執筆の基本的な考え方などの再検討、タイトルの変更などが必要だった。さらに、2回目以降も橋下氏の親族を取り上げることが 予定されており、過ちを繰り返さないためには一層の慎重さが求められた。継続は困難であり、連載中止はやむを得なかった。

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デイリースポーツ
ホーム >http://www.daily.co.jp/
朝日新聞出版社長が辞任…代行が直接謝罪
2012年11月13日
http://www.daily.co.jp/gossip/2012/11/13/0005522960.shtml



 週刊朝日が日本維新の会代表の橋下徹大阪市長の出自に関する 連載記事を打ち切った問題で、朝日新聞出版は12日、神徳英雄社長が引責辞任すると発表した。週刊朝日の河畠大四前編集長は停職3カ月とした。朝日新聞出 版の篠崎充社長代行ら幹部は同日、市役所を訪れ、橋下氏に「会社として人権意識が欠如していた。深く反省し、心からおわび申し上げる」と陳謝した。
  「全て理解できたし、全て納得できた」。自身のルーツを掲載した週刊朝日記事を、厳しく非難し続けてきた橋下市長は、朝日新聞グループの外部委員会が記事 を「報道機関として、あってはならない過ちだ」と結論付けた検討結果の資料を満足げに一読すると、一転して矛を収めた。
 午後4時すぎ、報道陣が詰め掛けた市役所5階の応接室。緊張した面持ちで待っていた朝日新聞出版の篠崎充社長代行ら幹部3人は、橋下氏が現れると、深々と頭を下げた。


 「橋下市長が記者会見で言われたことと、まったく(検証結果は)同じです。記事は危険で、人権意識が欠如していた」。いすから身を乗り出して説明する3人とは対照的に、橋下氏は背もたれに寄り掛かり「はい」と相づちを繰り返しながら、聞き入った。
 橋下氏は「出自や血の論理を持ち出して人格否定するのは、今の日本社会ではあってはならない」と強調。「問題化した後、(同社関係者が)ツイッターで販売促進をしていた」と批判することも忘れなかった。
 これまで橋下氏は、執筆陣に加わったノンフィクション作家の佐野真一氏を呼び捨てで「(社会的に)抹殺する」と容赦ない表現でこき下ろしてきたが、約35分間の面会終了後は佐野氏について記者団に「週刊朝日の総括で納得している」と話し、不問にする考えを示した。

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東京新聞 TOKYO WEB
トップ >http://www.tokyo-np.co.jp/
IEAが原発増加予測、引き下げ 脱原発の機運高まりで
2012年11月12日 21時06分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012111201002080.html


【ロンドン共同】国際エネルギー機関(IEA)は12日、2035年までの世界の原子力による発電量の増加予想を、10年に比べ約58%増とし、昨年発表した70%超の増加から大幅に下方修正した。同日発表した12年版「世界エネルギー展望」報告書などで明らかにした。
 東京電力福島第1原発事故を受け、日本だけでなく、ドイツやフランスでも原子力利用の低下など脱原発の機運が高まっていることが理由。「事故を受け、原子力に期待される役割は縮小している」として、電力構成に占める原子力のシェアも低下を見込んだ。

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YAHOO!ニュース
股裂きに難色の維新、東国原氏を衆院選で擁立へ
読売新聞 11月13日(火)7時45分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121113-00000240-yom-pol


 新党「日本維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)が、東京都知事選(11月29日告示、12月16日投開票)への出馬を模索している東国原英夫・前宮崎県知事(55)について、次期衆院選で維新の公認候補として擁立する方針を固めたことがわかった。

 出馬する選挙区などは未定。東国原氏側もすでに維新幹部に対し、都知事選出馬を見送る方針を伝えたという。

 一方、東国原氏は12日、維新側からの要請があったことを認めた上で、「今のところは未定。衆院選と都知事選のどちらも可能性がある」として、最終判断は留保しているという。

 東国原氏は橋下代表と親交が深く、昨年の大阪市長選でも橋下代表を支援した。

 一方、石原慎太郎・前都知事の後継指名を受けた猪瀬直樹副知事も橋下代表と親交があり、同党幹事長の松井一郎大阪府知事は、東国原、猪瀬の両氏が都知事選で対決することについて「股裂き状態になる」と難色を示していた。
最終更新:11月13日(火)7時45分
読売新聞
 

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YAHOO!ニュース
復興予算、防衛省が風呂や食堂に 維新、予算委で追及へ

朝日新聞デジタル 11月13日(火)7時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121113-00000009-asahi-pol


 東日本大震災の復興予算が被災地以外で自衛隊施設のお風呂やキッチンなどの改修に使われていることがわかり、日本維新の会が13日の衆院予算委員会で追及する。維新は臨時国会で復興予算の流用問題をクローズアップする方針で、その第1弾との位置づけだ。

 防衛省資料によると、復興予算に盛り込まれたのは、福岡県や大分県などの自衛隊駐屯地の風呂やキッチンの施設整備費。福岡のケースは、調理室内に冷房設 備がなく「勤務員が多量に発汗し、食品衛生上もふさわしくない」というのが予算計上の理由。昨年度第3次補正予算で約3900万円、今年度当初予算で約1 億4千万円を計上した。
朝日新聞社

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東京新聞 TOKYO WEB
トップ >http://www.tokyo-np.co.jp/
宇都宮氏「脱原発を」 都知事選出馬表明
2012年11月10日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012111002000120.html


 石原慎太郎前東京都知事の辞職に伴う知事選で、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(65)が九日、衆院第一議員会館内で記者会見。「電力の大消費地として東京から脱原発を進めたい」と無所属での出馬を表明した。
 宇都宮氏は脱原発、反貧困などを訴える著名人らでつくる団体「人にやさしい東京をつくる会」が擁立した。石原都政を「貧困と格差が広がった」と批 判。高齢者や障害者ら弱者の支援、日の丸や君が代を強制しない教育を公約に掲げ、「公約に賛同するあらゆる政党に支持を求めたい」との意向を示した。
 原発の稼働については「認められない」とし、地方自治体が国に脱原発を迫る運動を先導し、主要株主である都の立場で、東京電力に原発の廃炉を求める考えを示した。
 二〇二〇年夏季五輪招致や築地市場の移転、新銀行東京、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入のため集めた寄付金など、石原都政で打ち出した施策については「現場や都民の意見を聞いて考えたい」と述べ、見直す可能性も示唆した。